重厚長大な海運業界では稀有な、デザイン関連の受賞
株式会社イディー(社長:井上晴夫、本社:兵庫県神戸市、以下イディー)がデザインを担当させて頂いた株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)の『次世代型自動車船”FLEXIE”シリーズ』が、このたび『2018年度グッドデザイン賞』を受賞しました。
同賞の海運業界における受賞は実に9年ぶりであり、本年の海運業界からの受賞は『次世代型自動車船”FLEXIE”シリーズ』が唯一でした。
『次世代型自動車船“FLEXIE”シリーズ』概要
自動車船とは、言葉通り乗用車をはじめ、建設機械やトラック等の車を運ぶ船です。1隻で東京ディズニーランドの駐車場分くらいの自動車を収容することができます。
- 全長: 199.9m
- 全幅: 32.2m
- 積載可能台数: 6,800台(基準小型車換算)
本船は、2015年にスタートした商船三井の世界統一ブランド「MOL ACE」を体現したフラッグシップで、私たちは、海上輸送というビジネスの本質を見つめなおし、再定義するところから始め、お客様や社会に対する新しい価値提供を実現しました。
審査員の評価コメント
「自動車輸送船を再定義した結果、従来ない新しいイノベーションを実現した点が素晴らしい。特筆すべきはデザイン思考を用いて再編集された輸送船内空間である。フレキシブルな可動フロアが車高の異なる自動車の運搬を可能にした。その結果、従来比2.5倍の効率化にくわえて、バスや鉄道の同梱運搬が可能となり、新たな輸送ニーズを生み出している。操作系にARや最新IOT技術を取りいれて正確さと高度な安全性を実現している」と高く評価されました。
FLEXIEシリーズの3つのポイント
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社会(お客様)に対するデザイン 「より機能的に、かつ新鮮なビジュアルでFLEXIBLEに。」
多様化する輸送需要に“FLEXIBLE”に対応できるよう、リフタブルデッキを従来の2層から6層に増やす等、機能性デザインを大幅に刷新しました。また船体デザインも既存船デザインから一新し、商船三井の自動車輸送サービスにおける世界統一ブランドを表す「MOL ACE」そしてお客様との長きにわたる関係を未来へつなぐ決意を表す白いラインを大胆に表現しました。
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ハード面でのデザイン「船型から機関部まで。最新ECO技術で地球に優しい船に」
商船三井グループが取り組む技術開発プロジェクトである「船舶維新プロジェクト」が開発した環境負荷低減技術がふんだんに搭載されており、従来船に比べてCO2排出量を13.7%削減することに成功しました。
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ソフト面でのデザイン「最新IOT技術をフル活用。安全・安心の船に。」
AR(拡張現実)技術を活用した航海情報表示システムの初導入、振動診断技術の搭載等、よりたしかな安全・安心運航を実現することを目指す。また、これらの技術は将来の船舶の自動運転技術につながる可能性を秘めています。
グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」に出展
本年10月31日(水)から5日にわたり東京ミッドタウンで開催される、最新のグッドデザイン全件が集まる受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」において、『次世代型自動車船“FLEXIE”シリーズ』が特別展示で紹介されます。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2018
会期:10月31日(水)〜11月4日(日)
会場:東京ミッドタウン(東京都港区六本木)
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。
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株式会社イディーでは、このような大きな外航船の企画デザインから、企業案内パンフレットやWEBサイト制作、SNS運用代行まで、広報・広告に関わる様々な課題解決をお手伝いいたします。ぜひお気軽にお問合せ下さい。
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